珈琲さんの『ワンダンス』が実写映画になり、2026年11月27日(金)に全国公開されます。主人公のカボこと小谷花木を演じるのは&TEAMのJOさんで、本作が映画初出演・初主演です。ワンダこと湾田光莉の役は池端杏慈さん、監督は草場尚也さん、脚本は小林啓一さん、主題歌は&TEAMの「For us」と発表されています。原作は講談社の「月刊アフタヌーン」で連載が続いていて、単行本は2025年12月23日発売の第15巻まで出ています。2025年10月から12月にはTVアニメ全12話も放送されました。公開を前に、原作をどこから読めばいいかを巻数で整理します。
ワンダンスはどんな漫画? 作品の位置づけと魅力
2019年5月に第1巻が出て、累計発行部数は130万部を超えています(映画公式サイトの発表)。題材は、部活動としてのストリートダンスです。
読みどころは、音の出ない紙面で、踊りのリズムと熱量を伝えようとする描き方にあります。カボには吃音があり、話すことに時間がかかります。言葉より先に体が動くダンスが、カボにとってのもうひとつの言葉になっていく、という組み立てが作品の芯です。振り付けを合わせて魅せるコンテストと、即興でぶつかり合うダンスバトルという二つの形式が交互に出てきて、どちらを選ぶかがそのまま登場人物の生き方の違いにつながっていきます。
技術の解説や音楽の選び方まで描き込まれているので、ダンス経験がない読者でも「いま何がすごいのか」を追えるつくりです。一方で、ジャンルや踊る理由の違いから生まれる部員どうし・ライバルどうしの葛藤も丁寧に描かれていて、部活ものの青春漫画として読み進められます。
実写映画の公開にあわせて原作を読む理由
映画『ワンダンス』公式サイトのあらすじでは、カボは大学生として描かれ、大学のダンスサークル「TEAM ON」でワンダと再会します。原作のカボとワンダは一凛高校のダンス部の1年生なので、映画は舞台を大学に移した翻案です。
あらすじには、先輩の恩と伊折、ライバルチームのウセン、そしてバトルで立ちはだかるカベが登場し、ダンスコンテストを経てダンスバトルへ向かう流れが書かれています。原作で近い流れにあたるのは、第3巻のダンスコンテスト編と、第4巻から始まる高校対抗ダンスバトルです。映画がどの場面をどう描くかは公式には巻数で示されていませんが、公開前に原作の序盤を読んでおくと、登場人物の関係がつかみやすくなります。
原作は第15巻まで出ているので、映画で描かれる出会いと最初の挑戦の先に、カボとワンダがそれぞれ別の場所で踊る後半の物語まで、続けて読めます。
TVアニメはどこまで描かれ、原作の続きはどこから読めるのか
各巻の内容紹介をもとに、既刊15巻を次の5つのまとまりに分けておきます。結末には触れずに位置だけを挙げます。
- 第1巻〜第3巻:カボがダンス部に入り、ワンダと選抜メンバーに選ばれて、第3巻のダンスコンテスト編で初めての大会に出るまで
- 第4巻〜第7巻:伊折にバトルの才能を見いだされたカボが、壁谷と出会い、高校対抗ダンスバトルに挑むまとまり。第5巻から個人戦の決勝トーナメント、第6巻が準決勝、第7巻が決勝です。第7巻の後半では、ワンダの高校入学前の日々が語られます
- 第8巻〜第10巻:カボが壁谷と組んでB-BOYのバトル大会「OVER THE PAST」に挑み、ワンダはプロダンサー・アッセイの作品に参加するまとまり。第10巻の後半から、3年生の最後のコンテストへ向けた準備が始まります
- 第11巻〜第13巻:3年生最後のコンテスト「ダンスアリーナ」の地方予選と、文化祭でカボとワンダが二人で作るショーのまとまり
- 第14巻〜第15巻:ダンス映像のコンテスト「WORLD EXPERIMENTAL DC」に二人で挑むまとまり(10月22日時点の既刊はここまで)
TVアニメ(2025年10月8日〜12月24日・全12話)は、第6巻の準決勝までを描きました。第10話「予選」で高校対抗ダンスバトルのソロの部が始まり、第11話は1回戦の恩と巧宇千の対戦、最終話の第12話「ワンダンス」はカボと壁谷の準決勝でした。第5巻の内容紹介にある1回戦の対戦と、第6巻の内容紹介にある目隠しをした壁谷とカボの準決勝が、それぞれの回にあたります。
アニメの続きは第7巻から読めます。伊折と壁谷の決勝が描かれ、高校対抗ダンスバトルに区切りがつく巻です。アニメで準決勝の決着を見届けた人なら、第7巻から開いてそのまま話がつながります。
どこから読む?
はじめて読む人は第1巻からです。カボがワンダのダンスに惹かれ、未経験のままダンス部に入るところから始まります。映画では大学生として描かれるカボの、原作での出発点です。
映画やアニメで見たダンスバトルの流れを原作で追いたい人は第4巻です。伊折がカボのバトル向きの資質を見抜き、壁谷が登場して、高校対抗ダンスバトルが始まります。
TVアニメを最終話まで観た人は第7巻からです。高校対抗ダンスバトル個人部門の決勝が入っていて、後半ではワンダの高校入学前の日々が語られます。
部活の外へ舞台が広がるのは第8巻からです。カボはブレイキンのバトル、ワンダはプロの現場と、二人が別々の場所で踊り始めるまとまりの入口です。
3年生の最後のコンテストと文化祭のショーを読むなら第11巻です。部長の恩たち3年生にとって最後の大会になるまとまりです。
カボとワンダが二人で映像コンテストに挑むまとまりは第14巻から始まります。
既刊の最新は第15巻です。第14巻から続く映像コンテストの再審査が描かれています。
まとめ
実写映画は2026年11月27日公開で、舞台を大学に移して描かれます。原作ではじめから読むなら第1巻、映画のバトルにつながる流れは第4巻から、TVアニメの続きは決勝が描かれる第7巻からです。連載は続いていて、既刊は第15巻まで読めます。











