料理やごはんを主役にした漫画は数が多く、「おいしそう」という以外の手がかりがないと選びにくいジャンルです。この記事では、次の4つを基準に10作品を順位づけしました。
- 食べる場面と作る場面が物語の中心にあること。料理が背景の小道具で終わる作品は外しました。
- 受賞歴や映像化など、作品の外から確かめられる評価があること。順位の理由を読者が検証できるようにするためです。
- 電子書籍で1巻から読めること。掲載したカードはすべて第1巻(『孤独のグルメ』のみ新装版)です。
- 題材が重ならないこと。ファンタジー・家庭料理・職人の修業・歴史ものなど、切り口の違う作品を並べています。
順位は上の基準に沿ってええこみ!が独自につけたもので、ストアの売上順や他サイトの順位をそのまま持ち込んではいません。
第1位 ダンジョン飯
料理漫画としてもファンタジーとしても入口になる位置づけから1位にしました。全14巻ですでに完結しているうえ、2024年1月からTRIGGER制作でテレビアニメが2クール続けて放送され、『このマンガがすごい!2016』オトコ編でも1位に選ばれています。「まず1作」を探している人に最も勧めやすい1本です。
第2位 きのう何食べた?
読んだあとに実際の献立へ持ち帰れる度合いが、このジャンルでは頭ひとつ抜けています。2019年にテレビ東京でドラマ化され、2021年に劇場版、2023年にドラマのシーズン2と映像化が続き、2026年8月時点で第25巻まで刊行が続いている現役の看板作でもあります。
第3位 深夜食堂
1話完結なので、第1巻のどこから読んでも成立します。まとまった読書時間を取りにくい人でも入りやすい構造で、2010年には小学館漫画賞(一般向け部門)と日本漫画家協会賞の大賞をあわせて受けています。2026年8月時点で第30巻まで出ており、気に入ればそのまま長く読み続けられます。
第4位 舞妓さんちのまかないさん
全30巻で完結しているので、結末まで読み切れる点を評価してこの位置にしました。小学館漫画賞(少年向け部門)を受賞し、2021年10月からNHK Eテレでアニメが、2023年1月からは是枝裕和監督によるNetflixの実写ドラマが配信されています。映像から入った人が原作の続きを追う入口にもなります。
第5位 もやしもん
「食べる」ではなく「発酵させる」側から食を扱う点が、ほかの9作と重なりません。全13巻で完結しており、2008年には手塚治虫文化賞のマンガ大賞と講談社漫画賞の一般部門を受けています。学園ものとして読めるので、料理漫画をあまり読まない人にも渡しやすい1作です。
第6位 孤独のグルメ
「1人で外食する」という行為だけを主題に据えた作品で、数多いひとり飯ものの原型にあたります。新装版は1冊にまとまっていて短時間で読み切れるうえ、2012年からテレビ東京で続くドラマシリーズ、2025年1月公開の『劇映画 孤独のグルメ』と映像側の蓄積も厚い作品です。
第7位 フェルマーの料理
連載が続いている作品から1本入れるならこれを選びます。2023年10月から12月までTBSの金曜ドラマ枠で実写化されており、作者は『アオアシ』の小林有吾です。2026年8月時点で第8巻まで刊行されているので、追いつくのに必要な冊数もまだ少なく済みます。
第8位 甘々と稲妻
家庭の台所で再現できる範囲の料理が中心で、第2位の『きのう何食べた?』とは違う年齢層に向く1作です。全12巻で完結しており、2016年7月から9月にかけてテレビアニメも放送されています。子どもと食卓を囲む話として読める点が、ほかの作品にない位置づけです。
第9位 中華一番!
料理を勝負として描く型を作った側の1本として入れました。本編は全5巻と短くまとまっており、1997年にテレビアニメ化、2019年には続編『真・中華一番!』もアニメ化されています。短く試して合えば『真・中華一番!』『中華一番!極』へそのまま進める構成です。
第10位 信長のシェフ
歴史ものとして読める点を買ってこの位置にしました。戦国時代に手に入る食材と道具だけで作るという制約が毎回の見せ場になり、2013年1月から3月までテレビ朝日でドラマ化されています。2026年8月時点で第37巻まで出ているので、長く読めるシリーズを探している人向きです。
まとめ
同じ「料理漫画」でも、実際に作るための本として読むもの、職人の修業を追うもの、食を切り口に別のジャンルへ広げるものと、性格はかなり違います。1作だけ選ぶなら第1位から、読みたい方向がはっきりしているなら各順位の説明を手がかりに選んでみてください。














